牛乳は噛んで飲む

こっそり転職活動を行うグラフィックデザイナーのなんてことない日常。

シャッフルリレーマラソン体験記

週末にとあるマラソン大会の“シャッフルリレーマラソン”というものにはじめて参加しました。

 

【シャッフルリレーマラソンとは】

一人もしくは2〜4人のグループでエントリーします。

エントリーした人たちを主催者側がシャッフルして8人前後の男女混合チームをつくり、そのチームでリレーマラソンを行うというものです。

 

運動とは無縁の人生を送ってきた自分が、まさかお金を払ってマラソンに参加することになるとは思いませんでした。

 

 

なぜ参加することになったのか

「もう家と職場だけを往復する生活を終わらせたい。」

友人のこの重すぎる一言をきっかけに、年を越す前になにか新しいことをはじめようと思ったのが少し暑さがやわらいだころ。

 

学生時代からの友人Aちゃん。

学生のころから可愛くて、しゃべりがおもしろいのだが、人見知りで社交性が乏しいという一面を持っていました。

そいういう性格なので仲良くなったら笑顔も見せてくれるし、おもしろい話もたくさんしてくれるのですが、仲良くなるまでは能面のような表情しか見たことがなかったです。

 

そんなAちゃんも社会人になり、人見知りな部分はあるけれどもジョジョに社交性を身につけて知らない人だらけの環境にも飛び込めるようになりました。

しかし現在は外出といえば職場か、女友達と遊びに行くぐらい。

もっと刺激がほしい。

日々の生活がほしい。

新しい友達がほしい。

恋がしたい。

人を好きになりたい。

あわよくば彼氏がほしい。

あわよくば。

 

日差しのパワーが弱まった季節のせいか、人見知りのAちゃんがめずらしく人を欲していました。

 

残念ながら森田も人付き合いが悪く、交友関係も狭いので「誰か紹介するよ!」なんて景気のいい言葉が出てこなかったので、二人で人と出会える場所はどこなのかを調査した結果“シャッフルリレーマラソン”にたどり着きました。

 

街コンや婚活パーティー、クラブ、バーなど候補はあったのですが、人見知りの二人が短時間で初対面の人と目を合わすということは非常にハードルが高い。

マラソンなら4時間程度いっしょにいることになるから、初対面の人とでも会話できるようになるだろうという結論でした。

 

だらだらしてると一瞬にして熱が冷めてしまう二人なので、その日のうちにエントリーしました。

二人だけだと不安なので、少し運動ができてコミュニケーション能力が高い学生時代の友人Kちゃんもグループに入ってもらうことに。

 

Kちゃんがいてくれて本当によかった。

 

 

チーム発表

はじめてなので勝手が分からないのですが、今回参加したものはチーム発表は大会当日に行われるというものでした。

エントリー時にゼッケンをもらい、ゼッケンに書かれている番号が同じ人がチームというもの。

 

シャッフルリレーマラソン参加者の集合場所に行くと

「同じチームっすね。どうも。」

とこれから走るとは思えないぐらい、テンションの低い声が聞こえました。

 

同じチームになったのは

・パジャマのような服装の男性

・身長が多く見積もって159cmの男性

・前髪だけストレートパーマをあてている男性

・近所のおじさんみたいな男性

 

この4人と、一人でエントリーしたという綺麗なAne canみたいな女性が同じチームでした。

 

男性は4人組でエントリーしたらしく、最初の挨拶のあとはずっと4人で喋っていて自己紹介をすることもなくリレーがはじまりました。

 

 

リレーマラソン開始

リレーマラソンがはじまったと同時に一人参加の女性の姿がないことに気付きました。

もうマラソンがはじまってしまっているので、交互でAne can女を探しに行くことに。

1時間ほど探しても見当たらないので、放送で呼び出してもらいました。

しかしAne can女は現れず。

 

Aちゃんが「もしかして帰ったのかな。だってハズレチームだもんね。」とこぼしました。

ぽろっとというよりボトっと。

それ薄々感じてたけど、改めて声に出すと悲壮感が増すね。

 

結局レースが終わっても、Ane can女は見つかりませんでした。

 

 

団結力皆無のチーム

マラソンがはじまっても自己紹介をする気配はなく、男性4人でわいわい話していました。

「次は誰が走るんでしたっけ?」とか「頑張って走ってきてください!」とか人見知りにしては積極的に話しかけていたとは思うのですが、全く会話が続かず。

気付けば周りのチームでは会話が盛り上がって、団結力も増している様子。

ちらほら「このあとどうします?」みたいな声が聞こえるなか、自分のチームは男性4人と女性3人にきっちり別れていました。

 

ところどころKちゃんが「どういう仲間ですか?」みたいな会話を膨らましやすい質問をしてくれていたが、それでも男女の溝は深いまま。

団結力もないから、たすきの受け渡しもボロボロ。

 

あと一周で終わるというところでKちゃんが「みんなでゴールしよう!」と提案してくれました。

本当にどこまで気が利く子なんだ。

なぜか最後の一周を走ることになり、ゴールぐらいは一致団結するのを夢見て必死で走りました。

もうすぐゴールというところでAちゃんとKちゃんを発見。

そこで衝撃の一言が。

 

「男の人たちどっか行っちゃった!」

 

あれ?

みんなで一緒にゴールするんじゃなかったの?

訳も分からない状態で3人でゴール。

 

日頃の運動不足が災いして、ふらふらで給水所に行くと男性陣がスポーツドリンクを飲みながら談笑していました。

159cmの男性が「あれ?もうゴールしたんだ。」と笑いながら話しかけてきた。

それと同時に心のシャッターが閉まる音も聞こえた。

 

人として挨拶はきちんとする。というAちゃんのポリシーに導かれて、男性陣4人に「お疲れさまでした。」と声を掛けてシャッフルリレーマラソンは終了しました。

最後の最後まで団結することはなかったのです。

 

 

もちろん「このあとご飯でも。」みたいなことはなく、ものすごい早さで着替えて

AちゃんKちゃんと少し遅いランチに行きました。

 

そのときに飲んだコンソメスープがおいしくて、また走りたいと思った。

今度はシャッフルじゃないリレーマラソンで。

 

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