牛乳は噛んで飲む

こっそり転職活動を行うグラフィックデザイナーのなんてことない日常。

ドラマ「ダメな私に恋してください」第7話についてあれこれ

ドラマ「ダメな私に恋してください。第7話のネタバレを含みます。
まだ観てない方はそっとウインドウを閉じてください。

 


ブログで何度も言っているのですが、わたしは不細工です。
そのせいか、性格に難があるのか、その両方が原因なのか分かりませんが、とにかくモテませんでした。
恋愛対象は男性なのですが、男性から告白されることはまずありませんでした。
そして好きになった男性に勇気を出して告白しても、告白の途中で断られるということも。
10代のころはそのことで悩み、服装や髪型、喋り方や仕草など色々試して、それでもダメでということの繰り返し。
20代になると「モテを気にせず自由に生きたい」と思うようになり、自分がしたいと思ったファッション、髪型、メイクで思ったことをわりとはっきり言うようになりました。
そうなるとより「モテ」とは遠い存在になっていました。
しかし、そんな20歳だった私に熱烈に想いを寄せてくださる殿方が現れたのでした。
その人は友人の友人で、男前な顔立ちに洒落たファッション。
おまけに偏差値の高い大学に通い、実家はお金持ち。でもお金持ち感を押し出さない性格の良さまで持ち合わせた人でした。
友人の紹介でもなく偶然知り合ったので、男前だとは思ったけど何の意識もせず、ただ別世界の住人だとしか思ってなかったんです。
なのに知り合った翌日に二人でご飯を食べに行こうと誘われ、とくに何の予定もなかったのでOKしたら有名なホテルの中にあるレストランに連れて行ってくれました。
その日はパーカーにデニムスカートという終わった服装だったのに。
そしてそんな素敵レストランで「知り合ってまだ二日しか経ってないけど、好きになってしまいました。付き合ってください。」と生まれてはじめて告白されました。
これは詐欺だ。高額の壷でも買わせようとしているのだろう。いや、化粧品か何かを大量に買わせてそれを知り合いに売りまくれと言われるのかもしれない。
「知り合って二日で何も分からない人にそんなこと言われても困ります。」
と今考えたら、おまえ何様なんだよとしか思えない発言をして帰りました。
それから二人で会うことはなかったのですが、共通の友人数人で食事に行ったり、遊びに行ったりするときだけ会うように。
知り合って一年ほど経ったころ、数人で食事に行った帰りに彼と二人きりになったときに「知り合ってすぐのころ告白したの覚えてる?」と聞かれました。
詐欺だと思って怖かったから覚えてるとヘラヘラしながら言うと「あのころも好きだったけど、仲良くなってもっと好きになった。」と急に真面目なトーンで言われました。
たしかにこの一年で仲良くはなったけど、彼は「イケてる人」でわたしは地を這うバケモノ。
たぶん一緒にいたら彼の完璧すぎる人柄で、より自分の醜さを自覚してしまう気がして怖くてお付き合いできないと二度目の告白も断ったのでした。
あとから友人に聞いたのですが、彼は詐欺師でもなんでもなく本気でわたしのことを好きになってくれていたようで、どうしたらいいのかしょっちゅう相談していたそうです。
そんなに悩んでることに気付けなくてごめんね。そして二度も告白してくれてありがとうございました。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、2月23日に放送されたドラマ「ダメな私に恋してください」は深田恭子演じるミチコが結婚する予定だった最上くんに「結婚できない」と告げ、別れるというドラマの中でも大きなターニングポイントになるであろう回でした。
倉庫のなかでミチコと最上くんの二人で作業していたら、鍵をかけられてしまい二人っきりに。
電波が悪いせいで誰とも連絡が取れず、倉庫のなかは寒いしどうしようというときにミチコが「楽しいことを考えようよ」と提案するのです。
そのときにミチコの頭のなかで沸き上がってきた楽しいことが、主任とすごした日々でした。
そこでミチコは自分の気持ちに気付くのです。
「わたし主任のことが好きだ」と。
観ててとにかく気持ちがモヤモヤしました。
いや、だって最上くん優しいよ!優しすぎるぐらい優しいよ!
きっと実践がなかなかないのもミチコのことを大事に思ってるからだよ!
本当に家族を安心させたいって気持ちだけで、結婚詐欺ではないよ!
婚約指輪のセンスもすごくいいじゃない!どこで指輪のサイズ情報を手に入れたかは分からないけれど……
こんな素敵年下男性と結婚できるだなんて幸せだよ!
なんで!なんで別れちゃうの!?なんで結婚断るの!?
とテレビの前でじたばたしてしまいました。

そこで冒頭に話したことを思い出したのです。
もちろんミチコは可愛いので、わたしのように卑屈な性格が災いして断ったわけではないけれど。
どんなにいい人でも自分自身に「好き」という気持ちがなければ成立しないんだなと改めて思いました。
ちなみに二度告白してくれた男前は、現在アメリカで仕事をしていらっしゃって現地で知り合った超絶美人な女性と結婚されました。
フェイスブックに投稿された男前と美人が並んだ結婚式の写真は目がつぶれそうになるぐらい眩しくて、眩しくて、眩しくて。

 

 実は原作コミックを読んでるので、今後の話の展開もなんとなく知ってるのですが……

原作と所々違うので気になって観ちゃう。正確にはディーン・フジオカが気になって観ちゃう。