牛乳は噛んで飲む

こっそり転職活動を行うグラフィックデザイナーのなんてことない日常。

その人は突然現れた

突然ですが彼氏ができました。

 

婚活パーティ未遂とはじめてのアイリッシュパブ - 牛乳は噛んで飲む

出会い系アプリに登録するの巻 - 牛乳は噛んで飲む

街コンに舞い降りた天使 - 牛乳は噛んで飲む


婚活パーティーが開催日当日にキャンセルになり、ナンパが氾濫していると噂のアイリッシュパブに行ったけれど誰からも声をかけられなかったり。爽やかそうな出会い系アプリに登録してみたけど1ヶ月間メッセージ受信箱が0件のままでアンインストールしたり。街コンに行ってはみたものの、ただ酒を飲んでからあげを食べただけで終わったり。2014年は積極的に行動するも、空気にパンチしているような何の手応えもない一年でした。ブスなうえに若さを失うとこんなにも世の中から必要とされなくなるんだなぁと実感した一年でもありました。

残りわずかの2014年は静かに貝のように世界の底をただよって生きようと思っていた10月のある日。

「付き合おうか。」

と待ち望んでいた台詞を言ってくれた殿方がいた。その人は知り合って7年ほどになる男友達でした。

その男友達とは学生のときに1ヶ月だけ試しに登録してみたYahooパートナーで知り合いました。2014年に登録した爽やか出会い系アプリでは誰からも連絡がありませんでしたが、このときは登録した日に10通ほどメール(サイト内だけでやりとりするもの)が届きました。

10通全部に目を通してみたのですが、自分の職業や趣味と最後に「よかったらメールから仲良くなりませんか。」のような一言が添えられているものがほとんどだった。でも1通だけ他とは雰囲気が違うメールが。「人付き合いが苦手で、初対面の人とは話しができません。知らない人とはメールをするのも緊張します。」という出だしのメールで「人付き合いが苦手な人間でも抵抗がなければお返事ください。」という言葉で締めくくられていました。なんだこれ。そもそも知らない人とメールをするのも緊張する人がなぜここに登録したんだろう。会ったこともなければ素性も何も知らない人ですが、なぜか興味を持ち彼にだけ返信をしました。

それからYahooパートナー内だけでメールのやりとりをしていると、お互い映画を観るのが好きだったり(このブログでは特撮映画の記事ばかりですが……)犬と一緒に生活していたり、いくつか共通点があり彼とのメールのやりとりは予想外におもしろかった。結局他の人とはメールのやりとりをしていなかったので、彼にメアドを教えてYahooパートナーを退会しました。それからも毎日メールのやりとりをしていて、一度会ってみようということになった。日時や待ち合わせ場所を決めたころに「会うのをやめよう。」と連絡が来た。ネットで出会った人間だし、実際会うのは気が引けるのだろうと思い理由はとくに聞きませんでした。

会う計画は頓挫してしまいましたが、それからもメールでのやりとりは続きました。そして再び会おうという話題が出たのです。彼が好きなアーティストのライブがあり、それに一緒に行こうということに。しかし、このとき森田は就職活動中でなかなか思うようにいかず、おまけに卒業制作も進んでいないという状況でした。せっかく会える機会だったのに、なんだか気乗りがせず適当な理由をつけて断ってしまいました。

もうこの人と二度と会うことはないだろうな。彼も同じようなことを思ったのか、それからメールのやりとりもなくなってしまった。四苦八苦した就職活動もなんとか良い形で終わり、卒業制作もほぼ完成したころに同じ学校に通っていた同級生と付き合うことになった。就活、卒制から解放されたことと、彼氏ができたことで途端に日々が充実しはじめ、Yahooパートナーで知り合った彼のことを考える時間がほとんど0になりました。今思い出しても自分勝手すぎるだろ!!自分よ!!

学校を卒業し、就職で地元を離れ、同級生の彼氏とは遠距離になり、慣れない土地ではじめての一人暮らしでバタバタし、そんななかで突然給与が遅配になり、あっという間に会社がなくなった。地元に帰ってきて同級生の彼氏と遠距離ではなくなったけれど、遠距離ではなくなったとたんなんだか上手くいかなくなり破局。彼氏と別れて傷心ではあったけれど、すんなり実家から通える場所で次の転職先が決まり恋で傷ついた心は何事もなかったかのように完治しました。そんなに彼氏のこと好きじゃなかったのかなぁ……

ある休日に友人と食事をする約束があり、待ち合わせ場所に向かっていると前から見覚えのある顔の男性が歩いてきた。Yahooパートナーで知り合った彼にそっくりだった。会ったことはなかったけれどサイト内のプロフィールに写真を載せていたり、どこかへ旅行へ行ったときの写真を送ってくれたりしていたのでなんとなくだけれど顔を覚えていた。いや、でも写真で見ただけだし、写真と実物では顔が全然違うなんてことよくあるから。そう思いながらも前から歩いてくる彼そっくりな人を見ていると、ぱっちり目が合った。やっぱりと思ったのもつかのま。男性はそのまままっすぐ歩いて行った。別人だったか。男性の後ろ姿を見ながら立ち止まっていると、男性が振り返ってこちらに早足で歩いてきた。ヤバい。じろじろ見すぎて変な人と思われた。逃げようとすると男性は「もしかして、とろちゃんですか?」と言った。そう。彼本人だったんです。

まさか偶然会うことがあるなんて思ってもいなかったので驚いたけど、なんだかはじめて会った気がせず懐かしい感覚だった。その日はお互い別の予定があったので、日を改めて会う約束をしました。ネットで知り合って三年。ようやく会うごとができました。後日本当に会う約束が実現し、いろいろ話をしていると、メールのやりとりをしていたときと同じように話が盛り上がった。気のせいかもしれないけれど。お互い昔と変わらず映画が好きだったので、また会いたかったでけれど彼にはお付き合いをしてる人がおり、もう本当に会うことはないと思いました。

しかしはじめて会ってから二ヶ月ほど経ったときに、彼は彼女と別れてしまいました。彼女に二度浮気をされた挙げ句に「男としての魅力を感じない。」とフラレてボロボロになっていたので、週末になると一緒に朝まで飲んだり、パワースポットと呼ばれる場所をめぐったり、何も考えずに観れるB級映画を観に行ったり。失恋の傷を癒すためにいろんな場所へ行きました。そうこうしてるうちにどちらかが時間ができたときに声をかけて都合がつけば会うという、男女の性別を意識せずにすむ友人の関係になりました。もちろん肉体関係は一切なし!!手をつなぐとかそいういった甘い雰囲気もなし!!

今年の10月、いつものように二人で飲んでいると突然彼から「付き合おうか。」と言われました。マジかよ。彼のことは恋愛対象として見ていなかったので、この日も散々“仮面ライダー鎧武”の最終回について語り、超特急の今後についての持論を展開していたのに。その流れで「付き合おうか。」だなんてよくも言えたもんだな。酒のせいか?それとも両親から無理矢理お見合いを勧められていて、それを断るために偽カップルを演じなければいけないとか?と聞くと「お互い気をつかわずに一緒にいれる彼女が欲しいと思ってたけど、よくよく考えたらとろちゃんと一緒にいるとき全然気を使ってなかったんだよね。理想の人がこんなに近くにいたなんてなぁ〜」との返事が。ヘラヘラしながらくだらないこと言ってんじゃないよ!!と一喝してその日は終了。

お酒のせいだろうと思って流していたのですが、11月に入り「そういえば付き合おうって話どうなってんの?」と再度その話が出てきたので付き合うことにしました。

今ほかに気になってる人もいないし、特撮も超特急もSMAPも好きなこと知られてるからこそこそしなくて済むし。

というわけで突然彼氏ができました。

How to本を読みふけったり、街コンへ行った日々は一体何だったのだろうか……

スパルタ婚活塾

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2014年最も熟読したHow to本。この本のことを実践した人とは音信不通になりました。