牛乳は噛んで飲む

こっそり転職活動を行うグラフィックデザイナーのなんてことない日常。

街コンに舞い降りた天使

これまで婚活パーティ未遂

婚活パーティ未遂とはじめてのアイリッシュパブ - 牛乳は噛んで飲む

をしたり、出会い系アプリを利用してみたり

出会い系アプリに登録するの巻 - 牛乳は噛んで飲む

出会いを求めてわりとアグレッシヴに行動したつもりだったのですが、何の収穫もありませんでした。

しばらく超特急に溺れて出会いうんぬんを忘れていたけれど、このまま溺れていたら溺死してしまうと思い街コンデビューをしてみることにしました。上記の婚活パーティ未遂をしたKちゃんといっしょに。

さまざまな街コンイベントが掲載されているポータルサイトをKちゃんと眺めてどの街コンにするか吟味。勝負はここからはじまっている。

いろいろ見ていると街コンには大きく分けて「複数の飲食店を周りながら交流するタイプ」と「一つの店舗の中で席替えを繰り返し交流するタイプ」の2パターンがあるようです。Kちゃんは極度な人見知りのため自由きままに行動できるものより、主催者側から席が決められたり強制的に席替えさせられるもののほうがいいとのこと。その要望に合っていて、なおかつ男性側のほうが参加人数が多いと思われるようなイベントを探しました。女性のほうが多いとブスはもれなく落選しますからね。

ちょうと二人の予定の合う日に、一つの店舗の中で強制的に席替えするイベントでなおかつ「男性はキャンセル待ちです。」と表示されているものがあったので、それに申込みました。二人一組の参加で9,000円。男性だと二人一組で11,000円でした。どうして男性のほうが高いのにキャンセル待ちなんだろう。

街コン当日。まさかの豪雨。これイベント中止なんじゃないかと思ってサイトを見てみると「☆本日開催します☆天候の影響で公共交通機関に遅れが出る可能性がございますので、お早めにお越し下さい☆」となぜか虹色のグラデーションで表記されていました。主催者のセンスを疑う。

Kちゃんと受付時間より少し早めにイベント会場に到着。あらかじめマップを見ていたので迷子になることはなかったけれど、想像以上にごちゃごちゃした品のない居酒屋が会場でした。これまた主催者のセンスを疑う。

会場に入ると深いVネックのTシャツに真っ白のショートパンツ、ビーチサンダル姿の二十代前半と思われる男性に「街コン参加者さんですか?こちらで受付します~~」と言われた。センスを疑う。

受付を済ませると白紙の名札を渡されました。これに名前と趣味や特技などの簡単な自己紹介を書いてくださいとのこと。正直に「趣味:特撮、超特急、マンガ」と書く勇気が湧き出てこなかったので、無難に「趣味:音楽鑑賞」と書きました。嘘はついていません。

名札を書き終わると受付のときとは別のスタッフに席を案内される。案内された4人がけのテーブルにはすでに男性が二人座っていました。チュートリアルの福田さんに似た人と、とにかく元気な安村さんに似た二人だったので「福田」と「安村」と呼ぶことにします。

席に着くやいなや安村が「いらっしゃ~い!雨すごくなかった!?」と話しかけてくれました。どうやら安村は会社の飲み会等で揉まれてきたのか飲み会を盛り上げるのが慣れている様子。福田のほうをチラっと見てみると苦笑い。おや?ハズレが来てしまいましたか?ごめんなさいね。がっかり顔をされたからといって心を折っている場合ではありません。なにせ4,500円も払っていますから。何がなんでも手ぶらで帰るわけにはいきません。とにかく笑顔でいることを意識して、男性二人と他愛もない話しをします。席に着いて5分ほどKちゃんから何の音も出て来なかったのですが、乾杯を皮切りにKちゃんも少しずつ話すようになりました。二人の年齢を聞くのをすっかり忘れてましたが、たぶん二人とも30歳前後。二人ともややチャラっと感が漂っていて普段なら絶対に近寄ることがないタイプだったので、そういう人と話せるっていいなぁと思いながらすごしていると「まもなく席替えです~連絡先の交換をする方は今のうちに済ましておいてください~」と受付のときのスタッフからアナウンスが。だがしかし、福田も安村もスマホを出す気配なし。どうやら連絡先を交換する気がないようです。悲しいけれど、こちらから「連絡先交換しましょうよ♪」なんて言える人間性ではないので涙をぐっとこらえて席替え開始。男性がクジを引いて、引いた番号のテーブルへ移動していきました。

一組目だし、まあこんなもんだろと言い聞かせて次の男性を待ちます。そこへ「どうもどうもー」と陽気さ丸出しでやってきた男性二人。一人はお笑い芸人の三拍子の久保さんにそっくり。本人と言われても否定できないぐらいにそっくり。あだ名は「久保」で満場一致(自分のなかでだけ)。もう一人はなんで街コンへ来たの!?と思わずにはいられないぐらいシュッとした人でした。そっくりではないのですが、しいて言うなら三代目 J Soul Brothers登坂広臣から筋肉と毒っ気を抜いた優しいまろやかな感じ。あだ名は「オミくん」で。一組目の二人ともうまく話せていたほうだと思うのですが、久保とオミくんとは話が盛り上がる!盛り上がる!初対面とは思えないぐらい話がはずみ、Kちゃんも一切人見知りを発動させませんでした。なんという奇跡……。しかも席替えのアナウンスが流れてすぐにオミくんから「みんなで連絡先交換しようよ!」と言ってくれました。いいの?ブスとLINE友達になってくれるの?まるで天使のようなオミくん。オミくんありがとう。一組目の心の傷がみるみるうちに治っていくよ。席替えをするのが惜しいけれど、連絡先を知ってるからもしかしたらまた会えるよね……というかすかな希望を抱いて席替えへ。

次にやってきたのは明らかに人見知りな性格の男性一人。……あれ?一人?どうして?この街コンは二人一組での参加が原則のはずじゃ……。どうやら本当は二人一組で申し込んでいたらしいが、一緒に来るはずだった子が当日ドタキャンしたそうです。「なんか雨降ってるし、気分が乗らないから。」という理由で。なんという人間性!しかも一人参加でも料金はきっちり11,000円。Kちゃんと二人で一緒に来る予定だった人にお金払ってもらいな!と説得するも「いやぁ。でも。来てないのにお金だけもらうなんてできないよ。」と言われました。優しすぎるだろ。元々人見知りの性格っぽいのに、そのうえ一人参加だなんて災難だったね。今日は11,000円分楽しんで帰りなよ。なんて話をしてたら街コン終了。連絡先交換するタイミングをあっさり逃してしまいました。

そんなこんなではじめての街コンを終えたのですが、いい意味で参加者の大多数が普通の人で「本当に彼女いないのかなぁ……」と思うような人が多かったです。今回は二人としか連絡先を交換できませんでしたが、何度か通っていたら本当に出会いにつなげられるのではないかと思えるような気がしました。

街コン終了後、Kちゃんと二人でグァバジュースを飲んでいると「わたしオミくんと連絡とってみようと思う!」と突然の宣言。それってオミくんと今後の関係を進展していきたいってことだよね……。わかった。森田はあたたかく見守ることに徹します。というわけで今回も個人的には何もありませんでした。

 

【今日のまとめ】

街コン参加者は普通の人が多い。

連絡先交換のハードルが低い。

出会いにつながる可能性を微かながら感じる。

ブスでも奇跡が起これば連絡先を交換してもらえる。

 

街コンのホントのところ

街コンのホントのところ

 

可能性はゼロではないと思う。そう思いたい。