占い師は怖い
先日うまれてはじめて占い師に運勢を見ていただきました。
今まで“お金を払って占いに行く”という発想がなく、占い師と対面したことがなかったんです。
少し前にその話をしたら、友人が「気になる占い師がいる」と言ってさそってくれました。
その気になる占い師は、どうやら口コミで広まっているようでホームページは存在しないとのこと。
占いの方法はタロットで、なんと歌いながらタロットで占ってくれるらしい。
あやしすぎる。
これは行くしかない。
友人がGoogle mapを見ながら案内してくれた歌うタロット占い師の居場所は、都会のなかにひっそりと佇むマンションの一室でした。
そのマンションは商売可のためか、同じフロアにはネイルサロンや英会話教室、結婚相談所まであった。
インターホンのところに『鳴らさずにそのままお入りください。』と書いてあったので、おそるおそるドアを開けると黒糖パンみたいにふっくらしたおばちゃんが立っていました。
「どうぞ。土足のままあがってください。」
笑顔も喋り方もすごくまろやかで、もう占い師のテリトリーに足を踏み入れている感じが……
わちゃわちゃ言いながら占ったほうが楽しいでしょ。
という占い師の提案で友人とわたし、そして占い師の三人でテーブルを囲むことに。
席に着くやいなや「何にしましょう?」と言われる。
今一番頭を悩まされている“仕事”についての占いを頼みました。
すると占い師が
「あなたの仕事運♪あなたの仕事運♪いいカードを引いとくれ♪いいカード♪いいカード♪」
と軽快なリズムで歌いながら(アカペラ)タロットカードを混ぜはじめた。
歌うってあらかじめ聞いてはいたけれど……
突然の出来事にどう対処すればいいのか分からず呆然としていると、占い師が「はい!」と元気な声とともにカードの山を差し出した。
このカードの山を左手で三つに分けなさいとのこと。
『わたしの仕事運!』とちゃんと念じながら分けるのがポイントらしい。
わたしの仕事運
わたしの仕事運
わたしの仕事運
そうして分けられた三つの山をまた一つにまとめて、カードをめくりだした。
するといきなり一枚目で“THE DEVIL”と書かれたカードが出てきました。
その後も“DEATH”や“THE FOOL”といったいかにも悪そうなカードばかり。
カードを何枚かめくり終わると占い師が大きな声で
「辞めれるもんなら辞めてみな!周りには異動や転職があるけど、おまえは今の会社と悪魔の鎖でつながれている!」
と言いました。
続けて「あなたは今会社の仕事に対するモチベーションが死んでいる。でも会社からは期待されて今以上に忙しくなるでしょう。」と言われました。
…………。
当たってる。
今月上司が退職します。
その仕事がどかっと来ます。
もう今年に入ってから日に日に転職したい欲求が高まっています。
でもいまだに転職先が決まりません。
まさに今の状況。
とりあえず今年の転職は無理だと言われました。
いいなと思ったところは面接を受けても通らず、もし採用になってもそこは今より状況が悪いでしょう。とのこと。
いやいや。でもさ。占いだからさ。
必死で自分に言い聞かせましたが、動揺しっぱなし。
占い師は口がうまいと聞いていたけれど、まさかここまでズバッとくるとは……
動揺を丸出しにしたまま、金運を占ってもらったところ「本職以外のところから収入がある。なにか趣味か習い事がお金になる。」と言われました。
よかった。
お給料が上がらずにもやもやしていたけれど、副業で収入が得られるみたいだ。
とりあえず落ち着こう。落ち着こう。
そう思っていましたが、仕事運が衝撃的すぎて友人の占い内容が全く頭に入ってきませんでした。
占いって言い方次第で、誰にでも当てはまるようなこと言ってるんでしょ。
って思っていたのですが、なんだかうっかりハマってしまいそうで怖いです。
そうなる前に占い熱が冷めるまでは占いに近づかないことにします。
めざましテレビの占いも見ません。
完全に余談ですが、占い師がカードをめくるたびに心のなかで
『あっ!THE FOOL!イギー!』
『DEATHってことは……デスサーティーン?マニッシュボーイだっけ?』
とジョジョの奇妙な冒険に置き換えていたことは内緒です。
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第三部では花京院が一番好きです。