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福家警部補の挨拶がおしい

1月14日からフジテレビ系で放送されている刑事ドラマ『福家警部補の挨拶』。

録画していた第一話、第二話をやっと観ました。

 

ドラマがはじまる以前に原作を読んでいまして。

といっても『福家警部補の挨拶』だけで、その他のシリーズはまだ読めてないのですが……

短編推理小説で読みやすく、話のテンポが良い。

そこまで複雑な謎解きでもないので手軽に読める。

主人公の福家のクセが強過ぎないところもいい。

といった具合に自分のなかではそこそこ評価の高い作品だったんですよ。

 

でもドラマ化が発表されて、キャストを見た瞬間凍り付きました。

えっ……

福家の役が……檀れい……!?

 

福家の原作の設定では、身長152cmでショートヘア、縁なしの眼鏡をかけていて「刑事に見えない」とよく言われるとなっています。

小柄で童顔だけど、実は三十歳をすぎているとなっているのですが。

檀れいって……

 

檀れいって。

 

別に檀れいさんが嫌いなわけじゃないんです。

ただ、あまりにも福家のイメージと違いすぎる。

まず福家の特徴の小柄という所。

檀れいさんの身長162cmあるんですよ。

全然小柄じゃないじゃないか。

でも、まああくまでこの設定は原作のものなので見逃すとしましょう。

ドラマはドラマとして別物と思うようにします。

 

別物として見たとしても、やっぱり檀れいさんに違和感があるんですよね。

福家は周りから浮いている変わり者なのですが、檀れいが全然変わり者に見えない。

仕事ができるしっかりした女性という部分はあるのですが、どうも“変人”の雰囲気が出ていないんです。

 

たとえば、相棒の右京さん。

見てると『あぁ。この感じじゃ周りから浮いても仕方ないかな。』って思えるんです。

ただここ数年の右京さんは度を越えすぎてる気がしなくもないですが。

古畑任三郎もそうですよね。

あそこまで濃いキャラにする必要はないですが、福家として一番大事な部分が抜けていて魅力に欠けます。

もったいない。

 

もう一点気になったのが、追いつめられるスリルのなさ。

このドラマは『刑事コロンボ』方式で、はじめに犯人が誰か分かります。

この方式って見せ方が難しい。

犯人が誰かは分かっているので、見所は登場人物の魅力と犯人を追いつめて行く様だと思います。

でもこのドラマは“追いつめて行く”感じが薄くて薄くて。

福家は捜査に関しては優秀な人間で些細なことでも見逃さないという役所なのですが、推理が淡々と進みすぎ。

観てて置いてけぼりになっている感覚になりました。

 

原作を読んだときは後々シリーズ化できるぐらいのドラマが生まれる予感がしただけに本当に残念です。

まだ二話しか観ていないので、これからジョジョに盛り上がっていくのかもしれませんが……

いまさら主人公を替えるわけにはいかないと思うので、せめて推理の部分だけでも改善してほしいなぁ。

ここは脚本をなんとかすればいけると思うので。

ぜひとも良い方向に進んでいってほしいものです。

 

余談ですがもし自分がキャスティングできるなら、福家の役は新垣結衣にします。

 

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

 

  

福家警部補の再訪 (創元推理文庫)

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