牛乳は噛んで飲む

こっそり転職活動を行うグラフィックデザイナーのなんてことない日常。

考え方が変わった瞬間を目撃した

一つ年上の同性の友人Nちゃんがいます。

彼女とは学生時代にバイト先で仲良くなりました。

今まで周りにあまりいなかったタイプだったので、Nちゃんから多くの影響を受けたと思う。

 

たとえば上下関係について。

中学・高校と部活に所属していたが、どちらも上下関係はそこまで厳しくありませんでした。

最低限の敬語と挨拶をしていれば注意されることはなかったし、後輩ができたときも上下関係を厳しく指導することはなかった。

そういう過程を経てきたので、上下関係に対する意識が低いまま大学生に。

バイトをするようになり年が近いNちゃんとは自然と仲良くなりました。

仕事のことなど丁寧におしえてくれるNちゃんのことは“先輩”というより“友達”という感覚だった。

一歳しか違わないので“年上”という感覚も当時あまりなかったように思います。

ある日バイト先の休憩室で雑談をしているときにNちゃんのことを『N』と呼び捨てで呼んだことがあった。

Nちゃんのあだ名は『N』と名前を呼び捨てで呼んだものだったから、自分も自然とそう呼んでしまった。

するとそれまで楽しそうに話していたNちゃんの態度が一変。

「年下のとろちゃんに呼び捨てにされる筋合いないんだけど!」と怒鳴った。

Nちゃんは明らかに不機嫌な顔で、いっしょに雑談をしていた人たちが「まあまあまあ。」となだめてもその日一日Nちゃんの機嫌が戻ることはありませんでした。

 

数日後、ビクビクしながらバイト先に行くとNちゃんから何事もなかったかのように「おはよう」と言われた。

あの日たまたま機嫌が悪かっただけかもしれないが、Nちゃんのことは必ず『Nちゃん』と呼ぶようにしています。

この一件があったおかげで上下関係を意識するようになりました。

このことがなければ社会人になったときにとんでもない失態をしてしまっていたと思うので、あのときにNちゃんと出会えてよかった。

 

その他にも“女子力”や“自分磨き”など、自分のなかにはなかったものを教えてもらいました。

Nちゃんは教え上手で自分なりの強い考えや意思を持っていて、さらに実行力もあったので憧れの存在として常に輝いています。

そんなNちゃんのことで一つ、共感できないことがありました。

 

彼女はFacebookに自分の子どもの写真ばかりを投稿する人をよく批判していました。

Nちゃんは友達の近況が知りたくてFacebookをしているのに、友達の子どもの近況ばかりがアップされることがひっかかっていたみたいです。

たまに子どもの写真を載せるのは分かるけど、毎回毎回子どもの写真を載せて、挙句の果てプロフィールまで子どもの写真にしている人の気がしれないという話を頻繁にしていました。

Nちゃんの考えが分からないわけではないけど、なにもそこまで言わなくても……と思うのですが、自分の考えがしっかりしているNちゃんの気持ちが揺らぐことはなかった。

 

そんなNちゃんが3ヶ月ほど前に出産した。

妊娠してからも今までととくに変わらずネイルや食べたもの、旅行先などの写真が投稿されていたので、やっぱりNちゃんはぶれない人だと思っていました。

そう思っていたのですが。

出産してから、ここ3ヶ月間子どもの写真しか投稿されていません。

しかもNちゃんの写真は一枚もなし。

いくつか旦那さまが子どもを抱いている写真はあったのですが、Nちゃんの姿はなかった。

 

子どもの写真に添えられていた

「将来はスポーツ選手かな?アイドル?お医者さんってぃぅ道もあるょね(๑˃̵ᴗ˂̵)و」

という文章を見て、出産そして我が子が誕生するということの大きさを改めて知りました。

 

赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド

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いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)

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