牛乳は噛んで飲む

こっそり転職活動を行うグラフィックデザイナーのなんてことない日常。

はじめてのコンレポ

とある男性アイドルグループのライブに行ってきました。

アイドル事情に疎い自分がまさかライブに行くなんて思いもしなかった。

でも実際行ってみると万人にも楽しめるような構成になっており、こりゃ“ヲタ”になるのも無理はないなと納得。

なんだったらグッズまで買っちゃって、自分にも“ヲタ”になれる要素があることに気づけたライブでした。

とはいえ、はじめて行く者には新鮮な光景のオンパレードだったので、忘れないうちにメモしておこう。

昨日知ったのですが、アイドルのライブレポートのことを“コンレポ”というそうですね。

どういう風に書けばいいのか分からないので完全な自己流になりますが、はじめてのコンレポに挑戦してみます。

 

 

そもそもなんでファンでもないのにライブに行ったのか

友人から「チケット届いた!でも思ってたのと違う。どうしよう。」というLINEが届いた。

何のことかさっぱり分からないので「?」みたいなスタンプを送ると、こんな返事が。

 

「某男性アイドルグループのコンサートチケットが当たって、今日チケットが届いたの!!!

でもチケットをよく見てみたら、自分が行きたかった会場と違う!!!!!

違う!違う!ここじゃない!行きたかった会場、ここじゃない!!!!!」

(原文まま)

 

どうやら自分の家から近い会場でチケットを抽選予約したつもりが、違う会場で予約してしまい、しかもそれが当選したみたいだった。

チケットが当選して、ついに今日届いた!という興奮。

違う会場で取ってしまったという困惑。

その二つが混ざり合い、よく分からない感情になっていた友人とのやりとりは会話が全く成立しておらず、カオス様そのものだったと思う。

 

一度冷静になって整理してみると、

友人が会場と日程を間違えてコンサートチケットを取る。

一緒に行く予定だった子がその日は都合が悪く行けない。

おまえ暇だよね?

休みの日は寝るかテレビかゲームしかしてないよね?

暇だよね?

旅行好きって言ってたよね?プチ旅行みたいなものだよ!

ってかその日予定空いてるよね?

 

ということだった。

たしかにその日は何も予定が入っていない。

会場まで新幹線を利用して行くみたいで、新幹線に乗るのは大好きなので嬉しい。

アイドルのコンサートというものに死ぬまでには行ってみたいと思ってた。

というわけで、アイドルのコンサートにはじめて行くことになったのだ。

 

 

グッズを買うのに並ぶのは当たり前

ライブ会場に着いたのは、開場される3時間前。

こんなに早く来てどうするのかと思ったが、友人から出た言葉は予想外のものだった。

「あと3時間か……。

グッズ買えるかなぁ……。」

!?

友人は過去グッズを買うのに4時間並んだ経験があるらしく、グッズが買えるように祈りながら最後尾へ向かった。

必死の祈りが通じたのか、4時間並んだときが異例だったのかは分からないが、1時間もしないうちにグッズ売り場へ辿り着けた。

商品カテゴリーごとに窓口がわかれており、どの窓口もグッズを求める女の子でいっぱい。

“女の子”と表記したが、実際は“女の子”な年齢ではない人もいた。

でもグッズを手に入れようとする目は“女の子”のような輝きをしている。

もう“コンサート”ははじまっているのだ。

自分は何も買う予定ではなかったのだが、ペンライトは必須!と何度も言われたので仕方なく購入。

1,500円がプラスチックの光の弱いライトに変わった。

 

 

なんとかして他人と差別化したい人たち

グッズが思っていたより早く買えたので、会場の周りにあるベンチで座っていたら派手なファッションの女の子をたくさん目撃した。

 

全身同じ色のアイテムでコーディネートをしている子。

着ぐるみパジャマの子。

頭にでっかいリボンを乗せてる子。

謎のマークやメッセージを書いたつなぎを着ている子。

セーラームーンみたいなカラフルな制服っぽいものを着ている子。

ふわふわしたスカートに小さな羽、頭には花の冠を着けた妖精のような子。

 

もちろん普通の格好の人もたくさんいたのだが。

自分は他者とは違うのだ!とでも言いたげなファッションの子が多かった気がする。

そしてそういう子たちが会場周辺の至る所で撮影会を行っていた。

せっかく手の込んだ服を着てきたのだから写真を撮りたい気持ちは分かる。

分かるけど、通行人の邪魔にならないような場所で撮影してくれたらなぁと思った。

 

 

ライブは一方通行じゃない

ライブ中に印象的だったのは、手づくりうちわの数の多さ。

グッズ売り場で販売されているうちわではなく、自分で作ってきたうちわを持っている人が多かった。

そのうちわには、アイドルへの要求が書かれていたのだ。

 

『ピースして!』

『指さして!』

『手でハートつくって!』

 

このあたりは定番なのだろうか。

数はあまりなかったが

 

『変顔して!』

『釣って!』

 

というものもあった。

これらの要求タイプの他に、メッセージタイプもあった。

 

『今日わたしの誕生日♡』

『結婚しました♡』

 

こういう祝ってほしい系のメッセージタイプがほとんどだったのだが、なかには強者もいた。

 

『今日もありがとう!幸せです!楽しいね♡』

『○○(メンバーの名前)のおかげで今日も元気!』

『子供に○○(メンバーの名前)って名前つけたよ♡』

 

など、うちわに入れるには文字数が多すぎる報告系メッセージタイプも存在した。

改めてライブというのはアーティストとファンの双方のコミュニケーションがあるものなのだということを実感した。

アイドルの場合それが目に見えてはっきりと分かるだけで、バンドのライブなども双方のコミュニケーションが存在していると思う。

アーティストがただ作品を披露しているだけのものは“ライブ”ではないのだ。

 

 

まとめ

とにかくはじめてのことづくしで、いい刺激を受けられた一日でした。

アイドルたちは新参者も長年のファンも、女子も男子も、老いも若きもすべてを包み込んでくれる存在に見えた。

まるで神様のようで、宗教にはまる人ってこんな感じなのかな。と思いながら帰りにグッズ売り場でうちわとクリアファイルを買った。

チケット獲得が困難なライブに運良く行けたので、たぶん今年はもういいことがないんじゃないかな。

 

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