牛乳は噛んで飲む

こっそり転職活動を行うグラフィックデザイナーのなんてことない日常。

好きなマンガが実写になること

昔からマンガが実写化されることがありましたが、ここ最近多くないですか?小説が原作のものより多い気がするんですけど。気のせいかな?

社会人になった今でも買ったり借りたりしてそこそこマンガを読んでいるので、愛読してたものが実写になることが少なくありません。好きなマンガが実写になるというニュースを聞くと一番に思うのが「どうかキャスティングミスがありませんように。」ということです。

20巻も30巻も連載されているマンガを2時間前後の映画一本に収めようとしたらストーリーがコンパクトにまとめられるのは仕方がないことだと思うんです。ファンとしては「あのシーンがなんでないの!?」と思うこともあるのですが、仕方がないと思って諦めるようにしています。人によって好きなシーンは違いますし。

でもキャスティングは「もっと雰囲気近い人にできたでしょ!?」と思ってしまって、つい「これだからマンガの実写化はダメなんだよ。」なんてついつい口走ってしまいます。最近になってからやっと「いろんな力関係とかが働いていて、原作と全然雰囲気違うけどどうしてもこの俳優さんを使わないといけない状況だったんだろうなぁ。きっと。」と思えるようになって少しは怒りを鎮められるようになりましたが。でもやっぱり観ると全然違うじゃないか!!ってなっちゃうんですけどね。

ここからは個人的によかったと思う実写化を紹介します。長くなってしまったので敬称略で書きましたが、心のなかでは全員「様」を付けて呼んでいます。

 

20世紀少年

友人に借りてこのマンガを読みはじめたのですが、あまりのおもしろさに11巻から買ってしまいました。お金に余裕ができたら1巻から10巻まで買うつもりだったのですが、今のところまだ買えていません。

こんなはちゃめちゃなストーリーどうやって実写にするんだ!?と思ったのですが、三部作できちんと収まっていました。はじめから三部作のつもりで制作されていたので、第2章を見終わったときは早く第3章が観たくて仕方がなかったです。

キャスティングに作者の浦沢直樹が関わっているという噂を聞いたのですが、どの役者さんも原作に全然顔が似てないんですよ。でも実際映画を観てみると、不思議とみんなそのキャラクターに見えてきます。スタッフもキャストも原作に近づけようとしている努力がひしひしと伝わってきました。とくに小泉響子はマンガそのままでした。リアクションや表情などマンガを読んで研究したんだろうなぁ。木南晴夏が演じているのですが、ドラマ「昼顔」もよかったですね。

このマンガが大好きだったのですが、最後の部分だけは映画のほうが好きです。マンガと映画では終わり方が少し違っています。マンガは「あぁ。終わったなぁ。」という感じだったのに対し、映画は「( ;∀;)イイハナシダナー」となってしまいました。この終わり方にしてくれて堤幸彦監督ありがとう。

 

るろうに剣心

マンガはもちろんアニメも大好きな作品。この作品が実写になるときのネックは技の再現と、剣心の口調だと思うんです。だって飛天御剣流 九頭龍閃なんてCGじゃないと再現できなくないですか?会話のなかで「おろ?」とか出てきたらビックリしませんか?そう思っていたのですが、見事にこの不安を消し去ってくれる実写映画になっていました。

第1作と第2作(前後編二部作)があるのですが、すべてにおいて剣心役の佐藤健のアクションがすごかった。とにかくアクション。下手なCGとかを使わない、リアリティのあるアクションシーンに魅了されました。技を再現するとか考えていた自分が情けなくなるぐらいに迫力のあるシーンだらけです。

あとこの実写のよかったところはキャラクターの外見を原作に近づけすぎなかったことだと思います。原作のマンガは奇抜なキャラクターだらけなんですよ。それをそのままやってしまうとチープな実写になってたんじゃないかなぁ。剣心の髪の毛の色が鮮やかなオレンジ色じゃなくてよかった。

あと「おろ?」とか「ござる」という剣心語が出てくるのですが、それが変に浮かなかったのは佐藤健のキャラクターのおかげだと思います。佐藤健だったから「おろ」も許せました。身体能力だけでなくいい雰囲気を持った俳優さんだと思うので今後幅広い役をこなしていってほしいですね。

 

デスノート

デスノートが実写になると聞いたときは「死神どうすんの!?」と不安になったのですが、実際観てみると原作よりもよかった気がします。原作は終盤だらだらしちゃったなぁ……という印象だったので。

前後編に分かれた二部作の映画で、のちにスピンオフの作品もつくられました。スピンオフはイマイ………。

ところどころ原作と設定が違うところがあるけれど、そこを気にさせることなく上手くまとまっています。マンガの面白かった部分をぎゅっと凝縮した感じ。

脚本もよかったのですが、なんといっても藤原竜也松山ケンイチの演技力ありきの作品だと思います。夜神月の静かな狂気を藤原竜也が見事に演じきっていました。その怪演に負けてなかった松山ケンイチさん。まず見た目がLそのもの。喋り方も目の周りの真っ黒メイクも違和感がありませんでした。

このときの戸田恵梨香めちゃくちゃ可愛かったなぁ( ˘ω˘ )

 

孤独のグルメ

松重豊が初主演となったテレビドラマです。先月まで放送されていて、Season4まで続いている人気作品。マンガが原作ですが、原作は使われず、全部オリジナルストーリになっています。テレビで失敗のお店とか出せないですもんね。

もしこのドラマを製作している方と出会ったら真っ先に「松重豊をキャスティングしてくれてありがとう!!」と言いたいぐらいにハマり役だと思います。このドラマは食事をするシーンが大部分を占めるのですが、松重豊の食べ方が最高。わざとらしくなく、それでいて美味しそうな感じが腹立つぐらい伝わってくるんですよね。放送時間が深夜だったので、この時間からご飯を食べるわけにも行かずドラマを観ながらお腹を鳴らしていた方も多いはず。

ドラマ本編もさることながら、原作者久住昌之がその日のドラマに登場したお店に行く「ふらっとQUSUMI」も好きでした。Season5ができることを願っています。

 

アオイホノオ

島本和彦の学園漫画が原作です。先月まで放送していたドラマで実写化されました。このマンガが実写になるとは思ってなかったんですよね。全体的にハイテンション。こんなのドラマしかもスペシャルドラマじゃなくて1クール。毎週毎週やったら視聴者疲れるよ。って思っていました。

でも観てみたらめちゃくちゃ面白いんですよ。マンガのハイテンションそのままなんですが、疲れる暇もないぐらいに面白いです。役者さんたちの演技、ストーリーのテンポ、BGMそれらが一体になって独特な笑いを生み出していました。

マンガを読んだときはマニア向けの作品の印象だったのですが、ドラマはマニアはもちろんノーマルの人でも楽しめるようになっていたところもよかったです。監督・脚本の福田雄一はバケモンだな。

ドラマはずっとハイテンションで観てる側もテンションが上がるのですが、柴咲コウが歌うエンディング曲が一気に現実世界に戻してくれます。なのでもしBlu-rayなどで一気に観る方は早送りせずにエンディングまで観てくださいね。現実世界にあんなハイテンションな人がいたら扱いに困ります。面白いけど。

 

これらの他にもオススメの作品があるのですが、長くなったのでこのぐらいにしておきます。あ。でも一つだけ言わせてください。

原作とは全くの別物になってしまった、竹内力バージョンの『ミナミの帝王』も個人的には好きです。ここまで突き抜けて別物になってしまうと潔さを感じます。竹内力の変な関西弁やド派手なスーツも観てるとだんだん癖になってくるんですよね。それでこそ萬田銀次郎と思わせてしまう竹内力すげえ。

『新・ミナミの帝王』も何作か観てみたのですが、なんだかサラっとしすぎていて物足りなさだけが残りました。千原ジュニアが悪いわけではなく、千原ジュニア萬田銀次郎ではないと思ってしまうんですよね……

個人的には北村一樹に萬田はんをやってもらいたい。関西弁しゃべれるし。ド派手な色のスーツ絶対似合うし。

 

なんやかんや書きましたが、そもそもどうしてこの記事を書いたかといいますと見ちゃったんですよ。この看板を。

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倒れそうになりましたよね。見た瞬間。

大好きだったマンガが『ドS』とか『胸キュンオフィスラブ』などのキラキラしたことばで装飾されていて、思わず「企画したやつ原作全巻読んでねぇだろ!!」って叫びそうでした。普段人とほとんど会話しないので叫ぶほどの大声出せないんですけど。

この看板を見たのと同時期にこれも見ちゃったんですよ。

地獄先生ぬ~べ~|日本テレビ

いやいやいやいや!!!!なんでぬ~べ~を実写にしようと思ったかなぁ。なんで今!?わざわざ名作を引っぱり出してこないでよ!!!!とパニック状態だったのですが、とりあえず第一話は観てみようと思ってます。嫌な予感しかしないけれど。

念のために言っておきますが、関ジャニ∞が嫌いなわけではありません。決して。むしろ好きです。

 

きょうは会社休みます。 1 (マーガレットコミックス)

きょうは会社休みます。 1 (マーガレットコミックス)

 

ちなみにこれも実写になります。日テレはマンガ原作が好きなのかな。