映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』は素人が観てはいけない
映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』を観てきました。
以下ネタバレが含まれていますので、これからご覧になる方はそっと閉じてください。
兄弟がいる影響で仮面ライダークウガを観ていたのですが、兄弟よりも自分のほうが仮面ライダーを好きになってしまい、現在放送中の仮面ライダー鎧武まで観てきました。
とはいえ一話一話欠かさず観てきたというわけではないんです。
龍騎は最終回あたりでよく分からなくなって、数年後にDVDで見返したけどやはりよく分からないままですし。
剣は最終回なんか悲しかったなぁっていううっすらした記憶しかないですし。
キバはデザインとか必殺技の名前がかっこよくて好きだったのに、仮面ライダー対戦シリーズで全然活躍してくれないなぁ……
などなど。
このぐらいのうすっぺらい仮面ライダーファンなんです。
そんなうすっぺらい状態でこの映画を観に行ったら、大怪我をしてしまいました。
子どもが鎧武が好きなので観に来ました!今までの仮面ライダーは一切知りませんが。っていう方はパニックだったと思う。
今までの仮面ライダー大戦でも言えることかもしれませんが。
仮面ライダーフィフティーンは息子を生き返らせたい←わかる
シュウは母親への誤解を解きたい←わかる
暗闇大使はメガ・リバース計画を実行させたい←わかる
神敬介「お前も平成ライダーだったのか」555に襲いかかる←なにやってんだよ
1号が40年ショッカーの手先の振りをしてた←ショック
トッキュウジャー出てきちゃう←無理矢理
キョウリュウレッド出てきちゃう←もっと無理矢理
ガブティラが列車に←どうしたの?
戦いは終わったはずなのに1号が平成ライダーにケンカふっかける←落ち着いて!
鎧武が一輪の花を守って戦い終わり←え?
鳴滝「仮面ライダーっていいなぁ」←で、結局何者??
仮面ライダー大戦なのでお祭り騒ぎになるだろうと覚悟して観に行きましたが、なにがなんでも詰め込み過ぎだと思います。
この映画では門矢士をはじめ、乾巧や左翔太郎、草加雅人など過去のライダーの変身前がたくさん出演していてドラマが描けていておもしろい部分もありました。
そのおもしろい部分があったせいか、戦隊の絡みが無駄にしか思えなかったのが残念です。
戦隊は好きなんですよ。トッキュウジャーもキョウリュウジャーも好きです。
でも今回の映画ではいらなかったんじゃないかなぁ……
退屈してきた子どもたちのために出てきたんだろうけど。
あと昭和ライダーの作品はほとんど観たことがないのですが、昭和ライダーが攻撃的に描かれていて悲しかったです。
本物の本郷猛が出てたのが余計に悲しくて悲しくて。
Jはただの街を破壊する化け物みたいだったし。
昭和ライダーを知らない子どもが観たら、昭和ライダーのこと嫌いになりそう。
それにしても久しぶりに仮面ライダーカイザの最後のシーンを観ましたが、何回観ても辛い気持ちになります。
草加雅人は真理に対して異常な執着心があったり、自己中心的な性格だったり嫌いな部分は山ほどあるけれど、555は彼なしでは成立しなかったはずです。
亡霊という形ではあったけれど、今回の映画でまた草加雅人が観れてよかったなぁ。
555を見終わったあと、勝手に乾巧はもう死んでしまうのだと思ってたので今回の映画で10年後の生きてる姿が見れたのもよかったです。
謎が残る映画ではありましたが、仮面ライダー555ファンの人にとってはおもしろい作品に仕上がってたように思います。
Blu-rayになったらもう一度観ようと思っていますが、もう一度観ても映画の全容を上手く説明できる気がしません。
そのぐらい混乱した映画だったのですが、はっきり言えることが一つあります。
いや、神谷浩史さんは嫌いじゃないですよ。むしろ好きです。
でも仮面ライダーの声ではないんだよなぁ……
あと『きらいだ』から『だいすき』も無理あるよね。
小説内での草加雅人は本当に嫌い。